毎日のんびーブログ


蜂飼いで溶接好きな のんびーのブログ

Category: 本 (page 3 of 9)

ノーベル文学賞 カズオ・イシグロ

くもり

午前は弱い雨、その後曇り晴れ

おめでとうございます!

今年のノーベル文学賞、カズオ・イシグロ。
村上春樹さんではありませんでした。
村上春樹さんではなくて、イシグロカズオさんでした。

そっか、今年も村上春樹さんダメだったか!
昨年よりなんかとっても残念な気持ちがあるのはどうしてだろう!

カズオ・イシグロさんのことを村上春樹さんは、
ぼくはカズオ・イシグロさんの作品がでるのをとてもたのしみにしていると言っていました。
村上春樹さんはきっと原書で読むんでしょうが、世界的に一流と言われる作家がたのしみにして読んでいるカズオ・イシグロ氏とはどんな本を書くんだろうと、以前「日の名残り」を読んだことあります。

イシグロさんは日本に来たとき、NHKのインタビューにすべて英語で答えていたけど、日本語をかなり理解しているんじゃないかと村上春樹さんが言っていたので、話そうと思えば話せるかもしれませんね。

閑話休題、

う~ん、ぼくのこの残念な気持ちが消えないのはどうしてだろう?

今日も、 ” 毎日のんびーブログ ” に来てくれてありがとうございます。
これからカズオ・イシグロ作品たくさん売れるんでしょうね。

読書の秋 「神は銃弾」

晴れ

過ごしやすい日でした。

面白いですよ。

「神は銃弾」ボストン・テラン

物語はいたって単純です。
カルト集団に先妻を殺され、一人娘を誘拐された警察官が更正した麻薬常習者の協力を得て、カルトの教祖と対決する。
事件を解決したい二人(中年警察官と元ジャンキー)が一緒に行動する中で、最初はいがみあい、そして信頼へと変わってゆくこころの様を味わうことができます。

物語には、比喩的表現がたくさん出てきます。
作者の力量なんでしょう。話は単純なんだけど、比喩的表現が、まわりの風景から登場人物のこころの葛藤を、深く表現します。
それをあなたが120%の想像力を発揮しで読むとどんどんはまってゆきます。

ただ、う~ん! そんなに想像力を働かせたくない場面もあります。
そのあたりは、内容だけ理解して、軽く飛ばして読みましょう。
それは、作者の意図に反するかもしれないけど、
それは、ほれ! この本を手にした時点で、物語はあなたのもの、
あなたは愉しく読む権利を手にしたんだから、自由に読んだら良いと思います。

で、評価ですが、
これから海外旅行、8時間ぐらいの長時間のフライトがあるなら、ぜひ買って読みましょう。
これから訪れる秋の夜長にふさわしい本です。
最後まで読み終わったときに、
事件が解決した安堵感にじんわりに浸れます。

今日も、 ” 毎日のんびーブログ ” に来てくれてありがとうございます。
読書の秋になってきました。

今日の夕方の空

その犬の歩むところ

晴れ

雨が降らなくてよかった。

お勧めです。

「その犬の歩むところ」
ボストン・テラン

犬の名まえはギヴ、ギヴは望んで旅をするわけではないけど、そこで出会う傷ついた人々にやさしくされ、愛され、愛を与えます。

つらい局面があります。ギヴがそこから逃げ出すために必死になります。
もうこれ以上ギヴを苦しめないでと、胸が痛くなるシーンがあります。
でもギヴは傷ついた元海兵隊員に出会い助けられます。
そしてギヴもまた彼を助けることになります。

犬とのふれ合いを通じてアメリカを感じることができる小説です。
ただ犬が出てきて感動する、そんな簡単な小説ではありません。
決してがっかりなんてさせません。
ぜひ読んでください。
評価はもちろん☆☆☆☆☆ 五つ星です。

犬好きのあなたならきっと感動するはずです。
犬に興味がなくてもハードボイルを気取るあなたならきっと涙するはずです。

今日も、 ” 毎日のんびーブログ ” に来てくれてありがとうございます。
本を読んで、この本おもしろかった読んでよかった。
じぶんはまだ感動できるってわかるとうれしいです。

騎士団長殺し 村上春樹

雨

風がないしとしと雨でした。

オペラ、クラシックのわかる人はよりおもしろいと思います。

騎士団長殺し
言わずもがな、村上春樹著です。

おもしろいか、おもしろくないか、そんなこと簡単に言えません。
中にはぜんぜんおもしろくなかったって言う人もいるかもしれません。

子供の頃はおとぎ話・冒険小説・動物記をわくわくしながら読みました。
そして、大人になった今読める(大人だから読める)、大人のためのファンタジー
大人のために書かれた、大人用のこころの奥深い話、
それが騎士団長殺しです。
(ファンタジーなんて言葉使うとハルキストに怒られるかもしれませんが・・)

ゆっくりした時間、落ち着いて考え事をする時間、
普段より少し、こころの奥深いところに気持ちがいった時に読む、不思議な世界にいざなう小説、
そんな読み物です。
(くやしいけど、ぼくの中にうまく表現できる語彙がありません。)

読んで下さいとかは言いません。

この本を読んだひとが隣にいて、本の話題ではなく、
つまり、その道を通ってきた者同士が、道中を語るのではなく、このひともじぶんと同じとこ通ってきたんだという思いの上で何か話す、そんな本。

あ~、うまく言えないけど素直な気持ちでひとつの本をたのしみたい時、その本の世界に浸る時間を持つ、そしてしばらくしてじんわり考えることのできる本です。

今日も、 ” 毎日のんびーブログ ” に来てくれてありがとうございます。
以前書かれた村上春樹さんの本のことは忘れて読んだらいいかもしれません。

年月日

晴れ

少し冷え込んだけど昼間はポカポカ

年月日

年月日

日照りが続き、村人は去り、老人と盲犬が残ります。
老人は72歳の先じい、犬は生け贄にされ太陽に目を焼かれ盲目になったメナシ、
老人と犬は、一本残ったトウモロコシを守るため、必死に生きます。
太陽は毎日容赦なく照りつけ、わずかな食料をねずみと取り合います。
あたらに見つけた水源でオオカミと対峙します。

老人はメナシに感謝して、やさしく語りかけます。

極めつけは、
先じいがメナシに言います。

「わしの来世がもし獣なら、わしはおまえに生まれ変わる。
おまえの来世がもし人間なら、わしの子どもに生まれ変わるんだ。」

さて、本の評価ですが、☆☆☆☆ 星4っです。
なにはともあれ、読んでみてとは言いません。
もし図書館でそこにあったなら、古本屋に出ていたら、その時は迷わず借りるなり、買うなりしてください。
後悔はさせません。

今日も、 ” 毎日のんびーブログ ” に来てくれてありがとうございます。

もしこの本を読む機会があったなら、あなたに飼い犬がいるなら、やさしくなでてやり、そっと愛しく抱きしめてやってください。

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