音もなく少女は

音もなく少女は 原題 Woman
ボストン・テラン

主人公のイヴは生まれながらにして耳が聞こえません。
そのイヴに手話を教えたのが、もう一人の主人公フランです。
イヴには写真を撮る才能があります。
時代背景は1960年代のアメリカです。ベトナム戦争、ケネディ暗殺。腐敗したアメリカ、そこにある麻薬。

物語は悲痛です。
フランは神を信じていません。
フランの過去を知ると、神さまを信じていないフランの気持ちが痛いほどわかります。
そうだよな!こんな経験したら神の存在なんて信じられないよなって思います。

物語の終わりにイヴがフランと出会った日のことを話します。

あなたが神を信じてないのはしっている。
耳の聞こえない幼子が祭壇まで歩いていった、あの特別なクリスマスの日曜日のミサ、あなたは何に連れられてあのミサに行ったんだろう、なんて考えることはない?
「あの特別な日は神さまが見ていたのよ。」

なぜ、イヴは「神さまが見ていたのよ!」と言ったのか?
それを知るためにもこの本を読んでみてください。
じわぁ~ってきます。
ボストン・テランのこころの描写力を感じながら読んでください。

お勧めです。

今日も、 ” 毎日のんびーブログ ” に来てくれてありがとうございます。
そう?そんなにお勧め!ならば読んでみるかって気持ちになってくれたらうれしいんだけどなぁ!