あの時のタローは久しぶりのぼくを見てもいつもと変わりませんでした。

人工心肺を使い心臓の開胸手術を受けた時、手術は無事終わったと主治医が家族に伝え、ぼくは集中治療室にいました。
ただ胸が冷たく、ぼくの意識は朦朧としていました。
そしてぼくは夢をみました。
たぶん夢だったと思います。
広い空間、宇宙のようなところにぼくの意識はあり、そこはとても暗くまったくの光のない、完全な暗闇の中にある穴のようなところにだんだんぼくの意識は落ちてゆこうとしていました。
そのときの怖さ、恐怖を言葉で表現することはできません。

どうやってそこから戻ってきたかはわかりません。
ただ近くにいた看護師さんに、怖い夢をみた。また眠るようなことがあったら起こしてくださいとお願いしました。

その後、ぼくの意識は混沌として、主治医が近くで何かをしている記憶があり、後で家内から2リットルぐらいの出血があったらしいと聞きました。
その後緊急手術になり、もう一度胸を開いて、動脈が切れていたとこがわかり止血されたそうです。

そしてぼくは今生きています。
あの時は危ないでした。

今日も、 ” 毎日のんびーブログ ” に来てくれてありがとうございます。
ぼくの意識が朦朧としていたとき、ぼくがみた暗闇はたぶんぼくが思う死後の世界なんです。
ぼくは死んだら何もなくなると思っていました。
よく臨死体験の話で花が咲きとてもきれいなとこだったとか聞きます。
あの経験を通してぼくは今思っています。
死んだら天国があり、そこは意識の世界で病気も苦悩もないとてもきれいなところなんです。
そう脳に言い聞かせておいたほうがいいと思っています。
危ないとき、脳はその人が思う死語の世界を最後に見せてくれるからです。