盤上の向日葵


盤上の向日葵

盤上って題目ですから、将棋の話です。

ぼくは将棋がわかりません、
できませんが正しい表現なのかもしれませんが、将棋にはまったく縁がありませんでした。親兄弟、学校の先生、親しい友人とかが将棋の話でもしてくれていたなら、駒の動かし方ぐらい覚えたのかもしれませんが、縁がありませんでした。

こんなことってありますよね、その世界にまったく触れる事なく生きて来た。

生活に困るわけではないけど、知ってれば視野が広がるし、そっち方面の友達もできるだろうし、ひょっとしたらちょっとした才能もあったかもしれません、

なので、もしぼくが将棋をわかっていて、「盤上の向日葵」読んだならもっと深く「う〜ん」って唸ることができたかもしれません。

残念です。

まっ、ともあれ最後まで読みました。

将棋わからなくても、登場人物の行動は理解できるので、なるほど、こんな運命があなたにはあったのねって、生まれた時、そして新しくできた父親、決して良き場所で育ったわけではないのね!と、

物語を作る作家は登場人物にいろんな人生を与えます。物語を面白くするには不幸な人生を与えます。最近読む本には褒められない親がよく出て来ます。

そんな親の元で育つ子供、不幸がそこにあります。
そんな本も面白いのかしれません。でもね、そこにハードボイルドがないんです。

こころが、ギュッてなる瞬間が物語にないんです。

だからぼくは思ったんです。もしぼくが将棋をわかっていたら、盤上の向日葵にギュッとなる伏線が埋め込まれていたかもしれないと….