歌われなかった海賊へ


歌われなかった海賊へ 逢坂冬馬

「同志少女よ敵を撃て」を書いた逢坂冬馬さんの小説
ナチ体制下のドイツが舞台です。
「同志少女よ敵を撃て」がそうだったように、筆力がすごいです。

登場人物の感情が深く描かれているので、文章から思い描く人物情景がより鮮明で引き込まれます。

読みながら登場人物を想像して、こんな性格で過去にこんなことあったから今はこう考えている、この状況で今怒っているのは過去にこんな経験したからだ、ってことが筆力ある文章から読者は想像を掻き立てられます。
そして、物語に引き込まれると同時に心地よさもあります。

ただ、ぼくの理解力や想像力が追いつかなくて、ちょっと戻ってもう一度読むってことが何度かありました。
そして、感心するんです。う〜ん、深いなぁ〜と!

内容は終戦まじかのドイツ、大人達は現実に目を背ける中、少年少女達が海賊となり行動を起こします。本の紹介には歴史青春小説とありますが、青春はもっと明るいもんであってほしいものです。

ともあれ、じっくり読んでください。

読み応えがありますよ!