悪い予感がしたんです。
軽トラックに乗ることは犬にとって楽しいドライブです。
でも今回は乗った時、いや乗る前から犬にはなんか不安がありました。

どこ行くの?

どこ行くの?

おばさんに急かされて乗ったはいいが、いつもと方向が違いました。
いつもは山の方に向かうのです。
でも今回は左に曲がったのです。いつもの楽しいドライブは真っ直ぐに進むんです。
目に映る景色は人工的になり、おじさんが、
「タロー、セブン・イレブンってどんな匂いがする?」って聞きます。

いやな臭いがするよ・・

いやな臭いがするよ・・

そして、車は止まり犬はおばさんに抱えられて、
たくさんの犬や猫のにおいがする建物の中へ・・・
おばさんは、犬が他の犬の顔を見ないようにしっかりおさえています。
そして、もっといやな臭いのする中へ、

タロー「・・・・・・」

タロー「・・・・・・」

誰かが「タロー君、体重を計りましょうね」と、
「8.6 kg です。去年が 8.3 kg 少し増えましたねぇ」
そして、犬にチクリと何かを刺しました。
犬は唸りました。おばさんはしっかり押さえて、
「すぐ終わるからね、狂犬病の注射だよ」って

犬にさわるなよ!

犬にさわるなよ!

犬にとって、とてもとってもいやな一日でした。

後でおばさんがおじさんに言っていました。
「フィラリアの血液検査は大丈夫だったよ。」
「フィラリアは2年に一回だから来年はないよ。」