タローの寝床は玄関隅です。一匹で寝るには十分な広さがあります。
土間に直接はかわいそうなので、床と同じ高さにぼくが作りました。
夜は、引き戸を開けるとそこにタローがいます。

よく中を見ています。

よく中を見ています。

利口なのかどうかはわかりませんが、タローは決して、引き戸が開いていてもそれより中に入ってきたことはありません。

前足ちょっとだけは、よくあります。

前足ちょっとだけは、よくあります。

椋鳩十が書いた物語で「マヤの一生」があります。
マヤは飼い犬の名前、戦時中の話です。
主人は、
マヤは玄関の土間に寝ているとばっかり思っていたら、
どうも、夜中になると、畳に上がり、じぶん達が寝ているふすまの近くにきているんじゃないかと思います。
マヤの気配がするのです。
雷が鳴った時とか、きっと出来るだけ人間の近くにいたいのではないかと思います。
最後、なんの罪もないマヤは人間がおこした戦争の犠牲になるんですが・・・、

ときどき、せつなく、クゥーン、クゥーンと鳴くタローの声を聞くと、
椋鳩十の、マヤの一生を思い出します。
かなり以前に読んだので記憶はあいまいですが、マヤは一番好きだった次男の下駄にあごを乗せて死んでいました。と最後結ばれていたように思います。
マヤがとてもかわいそうでした。

天気がいいね!って顔をしています。

天気がいいね!って顔をしています。

今週も柴犬タローに来てくれてありがとうございます。
マヤは椋鳩十さんが実際飼っていた犬で「マヤの一生」は実話だったと思います。
なぜ、マヤの一生が記憶にあるかというと、ぼくも次男なんですね!